利用者の増減に対応する

NEXCO中日本が手掛ける新東名高速道路「清水パーキングエリア」のトイレ。これまで、NEXCOの施設で蓄積したデータや要望をまとめ、実際にモデルトイレをつくって、検証を重ねた。駐車場の規模、利用者数から必要な便器数を算定し、個室の寸法、トイレサイン、ユニバーサルデザインにかかわるルールなどをマニュアル化して、設計に取り掛かった。大きな特徴は、トイレスペース全体を二つに分け、通常時と繁忙期で変化する利用者に対応するつくり。また、女子トイレ内では、個室をコの字型に配置し、どの個室が空いているかがすぐに分かるつくりにすることで、混雑の軽減を図っている。入り口には、トイレを利用するだけではなく、休憩がでるようにロビーを設け、ベンチや道路情報を流す液晶モニターを設置している。トイレとロビー、共用部の間を擦りガラス張りにすることで、光が透過する明るい空間とした。