Recent Works 2007-2008 vol.3
小倉井筒屋本店
(客用女子・客用男子・店用女子) 2008井筒屋は、北九州市の紫川沿いにある小倉城や周辺公園などに結ばれた散歩道上に立地しています。
<1階トイレ>
公園の百貨店のトイレとしての役割を意識して、1階のトイレはその延長として考えることから計画ははじまりました。
ブースは家と見立てられ、列柱や庇でホール(外部空間)との領域を明解に分けた空間としました。

<2階トイレ>
明かりの演出で、狭いトイレの空間にどれだけ奥行きを表現できるかということに興味がありました。
靴のブランドショップ近いトイレであることから、女性の足元を美しく、をテーマにエントランスからホールにかけた壁にスリット間接照明をしかけ、
足元を照らしだす演出をしました。
エントランスには等間隔で姿見が配置してあり、立ち止まることなく自然に自分の姿を見ることができます。
また、中央の手洗い台は周囲を照らしだし、軽やかで象徴的な水場としました。
<3階トイレ>
当百貨店のサロンとしてトイレを位置づけ、休息の場として心地よさの創出をするため、空間の質にこだわり、ブースは完全に個室としました。
また、二つ一組で区画されたパウダーコーナーは、個人であっても、母娘、友人同士であっても使いやすい適当な距離感を重視し、
個室感覚で落ち着いたトイレの空間を目指しました。

マイング・博多デイトス
Bトイレ回遊するトイレ、利用者が三々五々にトイレを楽しむ、ということ。
ここでは、清掃性や動作性など基本機能をクリアした上で、トイレの新しいデザインの可能性を追求しました。
外部のガラスのファサードには、江戸時代に当時の福岡の特産物を、幕府に提出したものの絵図帳を福岡県立図書館にお借りしたものを転写してあり、
ニュートラルな場としながらも、存在感のある空間を目指しています。

女子トイレはパウダーコーナーを、折り紙のように鉄を折り曲げ点在させ、ぶらり立ち寄り、軽やかに出て行く、
そんな「いきつけ」のトイレを目指しました。

男子トイレは、建築主から出た「電信柱に立ち小便」という原初的なカタチからその行為をもう一度見直して考え、それを基に今回の空間をデザインしました。
男なら誰でも一度は経験ある、正に「日常の中の非日常」を地で行く、一見シンプルで詩的にさえ見えるその空間が、
実は原始的な立ち小便というところで、利用者は日常の中の非日常に脚を踏み入れるという、体験し、経験するトイレとしました。

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